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2026.02.16
当社社員執筆のシロギス養殖論文が学会誌「水産増殖」に受理 ― 伊平屋島での挑戦が学術誌へ ―
社員が執筆した論文「沖縄県伊平屋島におけるシロギス養殖の現状と課題(1)〜親魚養成と採卵〜」が、日本水産増殖学会 の学会誌「水産増殖」に投稿され、査読審査を経て受理(掲載決定)されました。2026年6月号に掲載予定です。
なお、掲載前のため、現時点では論文本体の公開は行っておりません。

当社がシロギス養殖への挑戦を始めたのは2018年です。水産流通を本業とする企業として、「つなぐ」役割の先にある責任を見つめ直し、「育てる」ことにも取り組めないかという思いから、福山大学 海洋生物科学科の協力のもと、沖縄県伊平屋島での実証化を開始しました。
伊平屋島は本来シロギスの生息域ではなく、種苗生産から親魚養成、採卵、飼育環境の整備に至るまで、各工程で課題が連鎖的に生じました。条件を整えては検証し、結果を分析して改善する——その繰り返しでした。決して順調な道のりではありませんでしたが、現場でのデータの蓄積と粘り強い改善の継続により、2023年には量産体制を構築。当社ブランド「びんごの姫」として出荷を開始するまでに至りました。
今回受理された論文は、その挑戦の中核となる「親魚養成と採卵」の工程を整理したものです。企業の現場で積み重ねてきた実証データと知見が、学会誌の査読を経て科学的妥当性を認められ、学術情報として公表されることは、当社にとって大きな節目であり、同時に新たな出発点でもあります。
本取り組みを一企業の成果にとどめることなく、養殖生産に取り組む研究機関や企業、地域にとっても参照可能な知見として共有していくことが、次の使命であると考えております。
クラハシはこれからも、流通のその先にある水産業の未来を見据え、挑戦を続けてまいります。そして「びんごの姫」のさらなる品質向上と安定供給を通じて、地域と産業の持続的な発展に貢献してまいります。
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