クラハシは、広島県の備後地区を中心に、地域の人々に新鮮でバラエティ豊かな水産商品を届ける事業を展開しています。しかし、商品を仕入れ、販売するのは、当社のほんの一部の仕事に過ぎません。魚市場を運営する市場事業と、水産加工品・冷凍食品などを取り扱う商事事業、2つの柱を持つ「食品卸売商社」が、真のクラハシの姿です。
「人間には無限の可能性がある」
この信念の下、当社では地域の食文化と業界の発展に貢献するため、市場事業を担う鮮魚部と、商事事業を担う冷凍塩干部とが一丸となり邁進してきましたが、今後も様々な課題に果敢にチャレンジをしています。
鮮魚部では、時代とマーケットの動きを読み、消費者にとって有益な情報を発信する「提案型商社」を目指しています。従来は町の魚屋さんを相手にした市場での取引が中心でした。しかし、現在は売上の2/3が場外での取引を占めています。販売先も大手量販店や大手外食チェーン店に大幅にシフトし、鮮魚部が提案した商品が、数百店舗に流通するようになりました。また、仕入先・販売先と連携して、価格競争力と安心感がある魚のブランドづくりにも着手しています。こうした活動を通して、地域家庭の食卓の演出と、水産業界・小売業界の隆盛の一端を担っています。
一方、水産部が目指すのは「開発型商社」です。例えば、クラハシが長年培ってきた、多種多様な仕入先・販売先からの情報とノウハウを活かし、新商品の開発にも積極的に参画しています。生産者や水産メーカー、輸入業者などの仕入先と協力し、数々の冷凍食品・加工商品を世に送り出していることがその一例。また、販売先である飲食店のオリジナルメニューを考案したり、中食市場の伸張を受けて惣菜開発に取り組んだりと、商社の役割から一歩踏み込んだ、付加価値の高いビジネスを展開中です。
水産物専門商社の可能性にチャレンジするクラハシだからこそできる、スケールの大きな仕事・豊かな社会づくりに、今後も挑んで参ります。